続きです。

●第五場A・B「クリスティーヌの寝室〜森」〜第五場C・D「ファントムの偽りの王国」
人殺しにあるまじき爽やかさでご登場のエリックに超釘付けでした。
殺人を犯してきた時とは一オクターブ違うのかと見紛う声音の明るさに加えて、あの目のキラキラと嬉しそうな笑顔ですよ・・・・!(嗚咽)
本当に子供のようにキラキラした目が、クリスティーヌに「お顔を見せてください」と言われた瞬間パッと消えてしまうところがとても巧みでした。
「真の姿を見せて」と唄うクリスティーヌの圧倒的ともいえる優しさに包み込まれて、手を上げては下ろし、上げては下ろすエリックが本当に・・・・!いつも仮面を外した後のあのタカちゃんの顔(とマイクが入ってないときの声)に涙が溢れる私ですが、毎度毎度ほんとに悲鳴というか絶叫というか、全部一瞬にして味わってしまったエリックの絶望と悲哀が迫ってくるような迫力でした。すごく残酷だった。
「顔に隠された魂に触れてほしい」が忘れられません。

・必殺「僕の領地をね」!!(号泣)
・鳥の声真似までしてくれる従者に愛。
・「My True Love」のハナちゃんが菩薩に見えた。
・次の瞬間悪夢を見ているのかと思いました。
・正直激痛が走った。
・叫びとともに緑が消え、墓場が戻ってくる。幻想は消え、闇がもどってくる。凄まじく残酷でした。
・多分この場面、エリックと観客側は同じ思いをしたと思います。クリスティーヌなら大丈夫という幻想を抱くんですよね(多分)それが次の瞬間、おそらく最悪の形で破られる。だからこそあれだけ涙が出たんだと思います。
・とにかく涙と嗚咽と鼻水。

●第六場「クリスティーヌの楽屋」
・あれっ?伯爵、地下はどうなったんですか?(疑問)
・何故キャリエールが秘密の扉を開いても誰も突っ込まないのか・・・。
・美羽あさひちゃんの悲鳴がものすごいリアルだった。
・アリスちゃんはここでも「ファントム」
・「ファ、ファファファ、ファントムー!」っていうのがもう・・・・ツボ(笑)

●第七場「オペラ座舞台裏」
例の場面です(笑)
キャリエールってのがよくよく考えてみると一番悪いんだけど、育ててきたというより監禁してきたに近いんだけど、ぶっちゃけ親として最低なんだけど、そういう理屈は全部吹っ飛んでいってしまうような場面でした。

・「でも僕は生まれてきて良かったと思ってるよ。音楽を聴けたんだから。それに、クリスティーヌの声もきけた」エリックよ・・・・!
・幻想だと自ら言ってしまったエリックがもう・・・・(涙)

●エピローグ
撃っちゃったパパ、撃たれた後ずっとクリスティーヌの髪をゆびに絡め握り合うエリック、涙が溢れるクリスティーヌにひたすら涙。
高く細く、優しく哀しく唄う声にエリックの途切れ途切れの声が重なります。
「二人の歌声は心に虹をかける・・・・」
どこからか聞こえてくる「ドレミファソ、ファレ、ファミ・・・」の音色が哀しくてもうどうしようもないというのに、仮面を外してそっと口づけると浮かんでくるあの笑顔・・・・!私はほんとうにもう泣けばいいのか「よかった」と笑えばいいのか・・・。
涙をこぼして幸福そうに微笑みかけるエリックがね、もう・・・・!
あれっぽっちのことで泣いて喜んで死んでいくエリックの人生が、東京の方でより強く浮かび上がったと思います。
一人で「僕のクリスティーヌ」と唄う場面はもう号泣!号泣!(笑うところではない)
最後の最後浮かび上がって本当に胸に染みる話でした。

・えーと見所は主役二人しか見てなかったので・・・・。
・樹里ちゃんに助けを求めるシーンで、皆が仰天して一斉に樹里ちゃんに視線を向けるのが凄かった(そうだよね、誰も知らないんだもんね)
・ハナちゃんの頬を伝う涙の美しさよ・・・・!
・あれで声がこもらないのは素晴らしいと思った。
・つーか役者のひとは鼻水が出ないので素晴らしいといつも思います。
・最後のタカちゃんの、あの、晴れ晴れとした、笑顔!

●フィナーレ
・すみません、観劇後半、和君しか殆ど見てませんでした。
・パレードの「HOME」の大合唱から「メロディ〜」になるのが嬉しい〜。
・「きっと叶うはずさ、夢は」のあの美しい合唱に「もう終わるのかー!」と毎回思ってました。

最後の方は力尽きましたが、こんなところでしょうか。
日記で散々書いてきたっていうのもあるんだけど、なんていうか肝心の場面(アレとかコレとか)に関しては、見れば見るほど色んな意見があって面白く感じました。
それと同時に「私はこう思うのにな」「うーん、ここは・・・」みたいなところがいくつもあって、みんなが同じ舞台を見ているはずなのに(もちろん日にちやコンディションなど細かいところは違いますけど)、そういう感想を持つのが舞台のすばらしさ、奥深さなんだと思います。
ぶっちゃけ毎度毎度飽きもせずに涙に暮れて、人前だろうがなんだろうが号泣の日々だったわけですが、やっぱりね、泣くなら一人で泣きたいんですよね・・・・!(笑)
もう恥ずかしいわ涙が止まらないわそれでもじっくり見たくてオペラグラスは外せないわ、どうしようもない状態だったことが多々ありました。
友人には鼻水の音色が隣からオンパレードでほんと申し訳なかった(笑)
死ぬほど見て知ってるんだから泣くなよと他ならぬ私が思いましたが、今回ばかりは許していただければ・・・・ほんとにごめんね。

とりあえずファントムはこれくらいでしょうか。
また思い出したらチョロチョロ書いていこうと思います。
ああ、良い公演だった。
出演者の皆様、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

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