長くこちらの日記を書いていませんでした。
とうこちゃん退団後、あまりに辛くて(とうこちゃんの退団が、ではなく)星組を観劇出来ず、欠かさず毎公演観たのは月組だけという状態、雪組はロミジュリ、宙組はカサブランカから誰がために〜くらいまでかな。

天使のはしごも観劇しませんでした。
あまりにも予感がしすぎて、とても見る気になれなかった。
いつかトップになるまで星組は見ないんだ、トップになったら毎週行くんだという執念にも似た頑なな意地で、彼女の美しい姿を見逃してしまったのだと思うと、やりきれない気持ちです。
最後の最後でFCからも抜けてしまい、最後の舞台も観劇しませんでした。
とても見る気になれませんでしたし、見送るという気持ちに切り替えることも出来ませんでした。
好きだったら、何でもほいほい見られるわけじゃない。
そんな簡単な気持ちで、これまで応援してきたんじゃない。
そんな簡単な気持ちで、ここまで彼女を見てきたんじゃない。
宝塚の生徒のファンとしては失格だったかもしれません。
意地張って見なかった間、色んな素敵な役に巡り合ったでしょう。その姿を見ないことはもったいなかったのかもしれない。
でも、それでも私は、行って、彼女を見て、切ないような、悲しいような、そんな気持ちにはなりたくありませんでした。
彼女の立ち位置は微妙過ぎて、いつからか、舞台を見ていても、話よりもショーよりもそちらの方が気になってしまっていました。
純粋に楽しむこともできませんでした。
正直に言うと、彼女の番手に、劇団の動向に一喜一憂することに、疲れてしまったのでした。

ただ、入り出待ちもほとんど出来ないだめなファンでしたが、それでも大好きでした。
本当に、こんなにたくさんの気持ちを教えてもらいました。
なんつーか、スカステで千秋楽映像を母に見せてもらいましたが、恥ずかしいくらい号泣してしまいました。
長く見なかった果てに見た彼女は、退団者特有のものだったのかそうでないのか、本当に本当に美しく、光り輝いて見えました。
ツイッターで、彼女の出の掛け声を知りました。
「とよこさんと歩んだ星の旅は・・・」私も同じ気持ちです。
幸せで満ち溢れていたかというと、苦しい、切ない、もどかしい思いがぐるぐるしていた後半は私にとって少し違いますが、彼女の舞台姿を見る時、数少ない入り出の中で、にっこり笑いかけてもらったとき、常に笑顔をくれるひとでした。
とよこちゃん、大好き!と何度も思いました。
私にとって本当に大事なひとでした。
そこはかとなく漂う、少しレトロな香り、遠目に分かるキラキラの笑顔が大好きでした。
彼女の今後の人生に、幸多いことを願ってやみません。

ブログも今後更新いたしません。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

カサブランカ!

2010年1月20日 演劇

久々に「感想書きたい!」という公演に巡り合った・・・!という感じでした。
もうひとつの日記に書いたものを少し直しただけのものですが、宝塚に関する日記といえばずっとこちらに、というスタンスだったはず(笑)なので、こちらにも。
個人的にDVDや実況CD買いたい!と思えるほどに、久々に更新した話でした。

************

公演前から本当に楽しみにしていましたが、やっぱり・・・やっぱり、本当に良かった!!
繰り返される「君の瞳に乾杯!」の台詞が胸に迫る、ほんとに素敵な舞台でした。
久々に夢を見た!という気持ちにさせてくれるこの佳作、まだチケットに余裕があるそうですので、皆さん是非ご覧になってー!!と叫ばずにいられない(笑)
まだまだ(久々の)(笑)ドキドキが収まらず、まだまだまだまだ「ギャー」という余韻が残っています・・・。
もうどうしよう!本当にどうしよう!ウワーもっとチケット用意しておけばよかったー!もっと早く見に行っておけばよかった・・・!
でも初日近くに行っていたらチケット書い足しまくってエライことになってたのは間違いないのでよかったのかもしれない・・・けど!それでも!
以下完全ネタバレです。


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『カサブランカ』@宙組東京公演

冒頭の登場シーンからしびれさせてくれましたけど、映画を見たひとでも十分楽しめる、いや、映画を見ているからこそ楽しめる部分ももっとあるかもしれない佳作でした。
いや、本当に久々のヒットだった・・・。
電光掲示板以来、小池先生の演出では常にどこかに点在していた映像演出(笑)が、今回ばかりはピタリと鮮やかにはまって素晴らしい見ごたえ!
パリへの回想へと誘うように、いくつもの街灯が通り過ぎ、時間が過去へと戻っていく場面がとても良かったです。
他にも飛行機のシーン等非常にうまくセットを使っていて、小池先生の才能というか、やはり非凡な方なのだということを改めて再確認させられる演出でした。この方は本当に、セットを上手く作るというか、雰囲気を出すのが非常に上手なひとだと常々思っていましたが、いつぞやの「アデュー・マルセイユ」だったり今回の「カサブランカ」だったり「グレート・ギャツビー」だったりこのあたりの時代を演出するのが本当に御上手で、見るたび舌を巻きます。というか毎回「ギャッかっこいい!!」とひれ伏してしまうのがとても悔しい・・・。

というか!

というか!!!

何よりも言いたかったのはトップスターゆうひちゃんの壮絶なまでのカッコよさです。


なんだあの「かかかかカッコE-!!」と顔を覆って大絶叫したくなるあのカッコよさ。
このひとのこの時代もの(笑)はハリラバもラスパもどれもドンピシャで、良いのはわかりきっていたのですけど、今回の作品の何が魅力ってトップスターが最初から最後までとにかく言葉を尽くしてほめたたえたくなるほどカッコイイこと、これに尽きると思います。
もうカッコイイ。
とにかくカッコイイ。
恋に落ちずにいられないほどカッコイイ。
で、ここまでカッコよく見せられる小池先生素晴らしい、という最初のアレに戻っていくわけなのですが、徹頭徹尾カッコイイ大空裕飛を見に行くだけでも価値があると素直に思えました。

忘れられないのが三度繰り返された「君の瞳に乾杯!」。
これは普通に言うとただのギャグでしかないというのに(・・・)、このひとがいうとため息ものの口説き文句に早変わり(笑)
誰か言ってくれ(私に)と真剣に思いました。
最初の「君の瞳に~」と二度目、三度目がそれぞれこもる意味が違っていて、回数を重ねるごとにリックのイルザに対する気持ちが深いものになっていくのがたまらないというか、ただ上手かった。
「おい、俺はずっと君を見つめているんだぜ、お嬢ちゃん」は未来永劫忘れられない名言になりました。
お嬢ちゃんという言葉が若干炎の守護聖様(@アンジェリーク)を思い出させましたが、それももういい。
あの言い方も首の傾げ方もイルザを見つめる視線も何もかもドンピシャで大ヒットでもう何も言えません。
ギャーリックー!ステキー!
とにかくとにかくとにかくほんとにほんとにほんっっ・・・とに素敵なリックで大満足です。

そしてイルザのすみかちゃんも、失敗するとただの「いやな女」で終わってしまう役どころを魅力的に演じていて感動!
「舞姫」以来応援していたので、こうしてトップ娘役として、素敵なトップスターと素敵なカップルになってキラキラ輝いているのが本当に嬉しい(笑)
二人の見つめあうシーンはどれもため息ものの美しさでした。

とにかく本当に、久々に(強調)チケットを一回しかとっていないことを後悔したので、なんとか千秋楽までにもう一度みたいな・・・!と必死こいてチケットを探す毎日です。



超がつくほど久しぶりのこの日記。
同じくらい久しぶりに「オッギャー!」と叫びたい!という作品に出会うことが出来ました。

月組大劇場公演「夢の浮橋/Apasionado!!」

いやあ、よかった!
素晴らしかったです。
久々の王朝ロマン、しかもこれぞまさに当たり役といわんばかりのあさこちゃん!!!(悶絶)
私が胸に思い描いた宮様、匂うが如く麗しい匂宮に心臓が三回くらい止まりました。
宇治十帖に忠実とはいえないながら、それぞれを縛り付けるしがらみが出演者にうっすらと見えるような熱演と、大野先生だからこそなりたつ、言葉のやり取りのたまらないほどの切なさと儚さ。
やはりこの先生は好きだなあと素直に思わせてくれる良作でした。
ショーも、まさにこれぞ宝塚といわんばかりの決定版。
久々に心から酔いしれました。
今回の萌台詞は『下手だな』です。
もうもう、早く東京に来てほしい~!!
久しぶりに通ってしまおう!と心底思わせてくれました。
とってもとっても楽しみです。


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