夢は遙か彼方、遠い国を確かに映して〜『飛鳥夕映え』〜
2004年10月8日 宝塚歌劇(舞台)千秋楽は無理そうですが、なんとか前楽へは行くことが出来そうです。
一階13列センターブロック、舞台全体を見渡すのにこれ以上ないほど素晴らしいお席を戴いて観劇することができました。
昨日までの疲れも取れないままで観劇へ向かいました。
ついでにバーゲンで服を買い漁っていたら冒頭に遅れるという取り返しのつかない失敗までも・・・・!
一番好きな最初のシーンに遅れるなんて私はなんてアホなことをしたんだろうと今でも悔やまれます。あんな良い席で・・・!(歯軋り)
大劇一回、東宝五回(前楽も入れると六回)と、あわせて見るとご贔屓でもないのによくぞここまで通ったという結果になりました。
次の花組を二回しかチケットとっていないことからみても驚異的です。
それほどまでに気に入った話(とショー)でもあったし、この話に出会えて幸せだと思いました。
本当に、私はそう思いましたし、これからもずっとこの話を胸の中に抱いていくんだろうと思います。
さて、そんな『飛鳥夕映え』。
昨日までの疲れが9時間眠ったにもかかわらず殆ど取れていないよな状態で向かったため、あれほど愛したこの話の途中に2〜3分、まさかのブラックアウト。意識がその分ありません。
気がついたときにはひどい自己嫌悪で「ギャー!」とその場で叫びだしたい勢いでしたが、それでもさすが一ヶ月以上やってきただけあって今までで一番の出来栄えでした。
この話がいいなと思ったのは話が個人的に気に入ったのもありますが、役者にあわせてきたというのもあったからだと思います。
まあね、主役が陰謀仕組まれて殺されちゃったっていうのはよくよく考えるとリアルすぎて恐ろしい話なのですが(笑)、見れば見るほど見所があるような、そんな話だったと思います。
さえちゃんの鞍作がね、もうたまらないんですよね(笑)
ニコッと笑ってくららちゃんの身体を引き寄せる、笑顔の強引さというか、おおらかでいて魅力的、という役柄にはまっていたのではないかと私は思うのですが。
なんかね、もうほんと、確かに脚本熟読すると「本気かよ!」みたいなところもあるにはある。でもそれを舞台では感じさせなかった。それが私の中ではとても大きいです。
月組生徒(と特出のみんな)の力がそれを感じさせなかったし、まあたぶんなんでもかんでも「そうなんだ〜」と思う私の脳内思考も影響してると思う(笑)
確かにこういった芝居の場合歴史の知識もある程度あるとその芝居以上に楽しめる部分もあるし、背後関係もわかりやすくなるっていうこともあると思います。でもそれに縛られてしまうっていうのは、お芝居をつまらなくしてしまう一番の原因だと私は考えます。
本格歴史ものといわれると「え・・・・?」といいますが、別にいいじゃないか「歴史ロマン」って銘打ってるんだから(笑)
そして確かに”ロマン”だったわけで、私は非常に満足して帰ってきましたし、このためにムラまですっ飛んでいったことも全く後悔していません。
むしろ行ってよかった。
最後の「瑪瑙、二人で唐の国へ行こう」というあの台詞をはじめて聞いた時の思わずボロリとこぼれた涙はとても忘れられません。
さえちゃんの魅力はあのおおらかさです。
あの包み込むような雰囲気が私に”宝塚”という単語をくっきりと鮮やかに思い出させるのです。
あのおおらかさに爽やかさ、甘さ、緻密さ、加えて少し呑気なところを出させた鞍作(さえちゃん)、あれ以上のお披露目はなかったと思います。
くららちゃんもこれあサヨナラかと思うと本当に「もったいないな〜」という気持ちでイッパイです。
この話を支えたのは、あらゆる意味でくららちゃんだったと思うし、あの最後の悲鳴のような泣き声がぐわっとこれまでを思い出させるんだなあと。
正直くららちゃんがあの瑪瑙という役でなければ『飛鳥夕映え』の評価は違っていたかも知れません。得がたい娘役さんでした。
これからどんなことがあっても、どうぞ幸せに歩いていってくれますように。
この飛鳥〜で一番の心残りはユウヒちゃんの鎌足を見れなかったことにあるのですが、DVDでカットもありながら見ることが出来ました。
このひとの鎌足はほんとにもう視線の暗さがね!ほんとに、底の知れないドロドロしたものを秘めていそうな暗い眼差し、画面越しにも伝わるくらいでした。
陰陽ともいうべき、対極の気質が鞍作と鎌足にはあるのですが、それにドンピシャリ、はまっていたと思います。卑屈で、そうしなければのしあがれなかった鎌足の人生というのが浮かび上がった鎌足だったんじゃないかな。
あ〜、こんなユウヒちゃんを是非ナマで見たかった・・・・!
アサコちゃんの鎌足も敵に廻したくないことこの上ない悪役っぷりで、ユウヒちゃんとは違ってトボけても飄々としている余裕のある鎌足でマジ恐いな、と・・・・!
こういうのに恨まれた日には二度と私の人生に明るい日はこないんじゃないかと思いました。
そして個人的に一番素晴らしいと思ったのはかしちゃんの鎌足。
圧倒されるほどの眼差しが、別に見られたわけでもないのに(笑)すくみ上がるような気がしました。
眼差しの強さ、その目線の向かう先々に張り巡らされたものがあるような、正統派の敵役を超えたすばらしさ、このひとのこの役が一番の収穫だったかも知れません。
とにかく素晴らしかった。それにやっぱり日本もののお化粧が綺麗だ・・・(感涙)
他にもさららんのお坊ちゃま然とした古人皇子、どこか能天気で可愛いみっちゃんの要など、殆どの生徒に役がついててね〜。
私が夏に全てを注いだ「ファントム」に文句をつけるとするなら、役が少なすぎることだったので、やっぱり宝塚という舞台でやるからにはそれなりの役が個々につくことが必要だとつくづく思いました。
生徒の大半が名前がついてるとはいえモブ同然ってどうなんだ。
『タカラヅカ絢爛』も私は好きでした。
原色バリバリでキラキラピカピカジャラジャラしてるものが好きな私にとってこれ以上ないショーだったよ(笑)
電飾もバリバリで宝塚ってこうあるべきだと・・・・!アハハハハ。
このなかで一番好きだった「ハリケーン」のシーンも、見るたびに愛が深まっていく感じで(笑)とても好きでした。
ぶっちゃけ個人的に文句の付け所がなかった。
さすが再演だけあって無駄な部分も殺ぎ落とされた感じで。
ラテンといえばわたるちゃんの漢ぶりが素晴らしかったのですが(笑)、さえちゃんもなんか動きがポヤポヤして可愛いんだこれが。
「ポノポ」っていう役名も二人ともひじょーに合ってました。
そう!確かにポノポって感じ!!(フィーリングで)
ビビアン(@美々さん)の歌声もポイント高かったし、ゆら姐のあのものすごい鬘にさららんの愛くるしいエレグアと見所が満載過ぎて何が悪いんだか、ハハハ、さっぱりです。
ショーの冒頭のユウヒちゃんの「夜の海に〜♪」のところも色気満載で星組のまとぶんとはまた違った感じでよかったです。
やっぱりああいう色気は年齢を重ねて得ていくものだし、ユウヒちゃんのあの笑顔というかあの歌声というか、とにかく好きでした(笑)
ほんとうに楽しかったなあという思い出しかいつも残らなくて、もうすぐ終わってしまうのがとても寂しいです。
最後まで走りぬきますよ!たとえ台風が直撃したとしても!
それでは字数制限なのでこの辺で〜(笑)
一階13列センターブロック、舞台全体を見渡すのにこれ以上ないほど素晴らしいお席を戴いて観劇することができました。
昨日までの疲れも取れないままで観劇へ向かいました。
ついでにバーゲンで服を買い漁っていたら冒頭に遅れるという取り返しのつかない失敗までも・・・・!
一番好きな最初のシーンに遅れるなんて私はなんてアホなことをしたんだろうと今でも悔やまれます。あんな良い席で・・・!(歯軋り)
大劇一回、東宝五回(前楽も入れると六回)と、あわせて見るとご贔屓でもないのによくぞここまで通ったという結果になりました。
次の花組を二回しかチケットとっていないことからみても驚異的です。
それほどまでに気に入った話(とショー)でもあったし、この話に出会えて幸せだと思いました。
本当に、私はそう思いましたし、これからもずっとこの話を胸の中に抱いていくんだろうと思います。
さて、そんな『飛鳥夕映え』。
昨日までの疲れが9時間眠ったにもかかわらず殆ど取れていないよな状態で向かったため、あれほど愛したこの話の途中に2〜3分、まさかのブラックアウト。意識がその分ありません。
気がついたときにはひどい自己嫌悪で「ギャー!」とその場で叫びだしたい勢いでしたが、それでもさすが一ヶ月以上やってきただけあって今までで一番の出来栄えでした。
この話がいいなと思ったのは話が個人的に気に入ったのもありますが、役者にあわせてきたというのもあったからだと思います。
まあね、主役が陰謀仕組まれて殺されちゃったっていうのはよくよく考えるとリアルすぎて恐ろしい話なのですが(笑)、見れば見るほど見所があるような、そんな話だったと思います。
さえちゃんの鞍作がね、もうたまらないんですよね(笑)
ニコッと笑ってくららちゃんの身体を引き寄せる、笑顔の強引さというか、おおらかでいて魅力的、という役柄にはまっていたのではないかと私は思うのですが。
なんかね、もうほんと、確かに脚本熟読すると「本気かよ!」みたいなところもあるにはある。でもそれを舞台では感じさせなかった。それが私の中ではとても大きいです。
月組生徒(と特出のみんな)の力がそれを感じさせなかったし、まあたぶんなんでもかんでも「そうなんだ〜」と思う私の脳内思考も影響してると思う(笑)
確かにこういった芝居の場合歴史の知識もある程度あるとその芝居以上に楽しめる部分もあるし、背後関係もわかりやすくなるっていうこともあると思います。でもそれに縛られてしまうっていうのは、お芝居をつまらなくしてしまう一番の原因だと私は考えます。
本格歴史ものといわれると「え・・・・?」といいますが、別にいいじゃないか「歴史ロマン」って銘打ってるんだから(笑)
そして確かに”ロマン”だったわけで、私は非常に満足して帰ってきましたし、このためにムラまですっ飛んでいったことも全く後悔していません。
むしろ行ってよかった。
最後の「瑪瑙、二人で唐の国へ行こう」というあの台詞をはじめて聞いた時の思わずボロリとこぼれた涙はとても忘れられません。
さえちゃんの魅力はあのおおらかさです。
あの包み込むような雰囲気が私に”宝塚”という単語をくっきりと鮮やかに思い出させるのです。
あのおおらかさに爽やかさ、甘さ、緻密さ、加えて少し呑気なところを出させた鞍作(さえちゃん)、あれ以上のお披露目はなかったと思います。
くららちゃんもこれあサヨナラかと思うと本当に「もったいないな〜」という気持ちでイッパイです。
この話を支えたのは、あらゆる意味でくららちゃんだったと思うし、あの最後の悲鳴のような泣き声がぐわっとこれまでを思い出させるんだなあと。
正直くららちゃんがあの瑪瑙という役でなければ『飛鳥夕映え』の評価は違っていたかも知れません。得がたい娘役さんでした。
これからどんなことがあっても、どうぞ幸せに歩いていってくれますように。
この飛鳥〜で一番の心残りはユウヒちゃんの鎌足を見れなかったことにあるのですが、DVDでカットもありながら見ることが出来ました。
このひとの鎌足はほんとにもう視線の暗さがね!ほんとに、底の知れないドロドロしたものを秘めていそうな暗い眼差し、画面越しにも伝わるくらいでした。
陰陽ともいうべき、対極の気質が鞍作と鎌足にはあるのですが、それにドンピシャリ、はまっていたと思います。卑屈で、そうしなければのしあがれなかった鎌足の人生というのが浮かび上がった鎌足だったんじゃないかな。
あ〜、こんなユウヒちゃんを是非ナマで見たかった・・・・!
アサコちゃんの鎌足も敵に廻したくないことこの上ない悪役っぷりで、ユウヒちゃんとは違ってトボけても飄々としている余裕のある鎌足でマジ恐いな、と・・・・!
こういうのに恨まれた日には二度と私の人生に明るい日はこないんじゃないかと思いました。
そして個人的に一番素晴らしいと思ったのはかしちゃんの鎌足。
圧倒されるほどの眼差しが、別に見られたわけでもないのに(笑)すくみ上がるような気がしました。
眼差しの強さ、その目線の向かう先々に張り巡らされたものがあるような、正統派の敵役を超えたすばらしさ、このひとのこの役が一番の収穫だったかも知れません。
とにかく素晴らしかった。それにやっぱり日本もののお化粧が綺麗だ・・・(感涙)
他にもさららんのお坊ちゃま然とした古人皇子、どこか能天気で可愛いみっちゃんの要など、殆どの生徒に役がついててね〜。
私が夏に全てを注いだ「ファントム」に文句をつけるとするなら、役が少なすぎることだったので、やっぱり宝塚という舞台でやるからにはそれなりの役が個々につくことが必要だとつくづく思いました。
生徒の大半が名前がついてるとはいえモブ同然ってどうなんだ。
『タカラヅカ絢爛』も私は好きでした。
原色バリバリでキラキラピカピカジャラジャラしてるものが好きな私にとってこれ以上ないショーだったよ(笑)
電飾もバリバリで宝塚ってこうあるべきだと・・・・!アハハハハ。
このなかで一番好きだった「ハリケーン」のシーンも、見るたびに愛が深まっていく感じで(笑)とても好きでした。
ぶっちゃけ個人的に文句の付け所がなかった。
さすが再演だけあって無駄な部分も殺ぎ落とされた感じで。
ラテンといえばわたるちゃんの漢ぶりが素晴らしかったのですが(笑)、さえちゃんもなんか動きがポヤポヤして可愛いんだこれが。
「ポノポ」っていう役名も二人ともひじょーに合ってました。
そう!確かにポノポって感じ!!(フィーリングで)
ビビアン(@美々さん)の歌声もポイント高かったし、ゆら姐のあのものすごい鬘にさららんの愛くるしいエレグアと見所が満載過ぎて何が悪いんだか、ハハハ、さっぱりです。
ショーの冒頭のユウヒちゃんの「夜の海に〜♪」のところも色気満載で星組のまとぶんとはまた違った感じでよかったです。
やっぱりああいう色気は年齢を重ねて得ていくものだし、ユウヒちゃんのあの笑顔というかあの歌声というか、とにかく好きでした(笑)
ほんとうに楽しかったなあという思い出しかいつも残らなくて、もうすぐ終わってしまうのがとても寂しいです。
最後まで走りぬきますよ!たとえ台風が直撃したとしても!
それでは字数制限なのでこの辺で〜(笑)
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